台風21号が過ぎて、主に千葉県東部を中心とした北関東地方から、台風の屋根被害が報告され、補修に使う瓦の注文が入っています。確かに被害の大きかった地区はあるようですが、その多くは小口で、戦後最大規模の台風直撃といわれた割には、被害の規模、範囲は大きくはなかったように思われます。
阪神淡路大震災や過去の台風被害で、災害で飛んだり、壊れてしまうような屋根材では、住まいを雨風から守るべき屋根材として失格の烙印を押されるとの教訓を噛み締め再認識したにもかかわらず、昨今の需要低下の中、心のどこかで台風特需を期待した不謹慎な人は私以外にもいるのではないでしょうか?しかし今回も施工の状況が被害の大小を左右しているとの情報を聞くと事態はそんなお気楽な状況ではありません。
昨年来、業界では「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」に基づいた施工の遵守を指導しています。しかし現状では、まだまだ今までの慣例や、元請けの理解がなくコストアップが認められないなど十分な徹底がなされないでいることも現実です。自分の葺いた屋根はよかったと安心しているだけではなく、業界全体が持っている問題としてこんなときこそ良い施工と悪い施工があること自体を無くさねば消費者保護が最優先される今現在の市場から排除されかねません。
今回の台風被害が、ますます施工性能の確保と標準化が認識され、その実行が正当に受け入れられるきっかけになればと思っています。
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平成14年10月8日
碧南窯業株式会社 神谷彦二 |
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